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No.[1] [2020/01/18(土) 20:39:22]
名前 うううううううううううううううん?
生年月日
性別
わからない
画像
ホームページ
メールアドレス
学歴・経歴など
資格
あああああああああああああああああああああああああ
得意な科目
あああああああああああああああああああああああああ
健康状態
あああああああああああああああああああああああああ
趣味
あああああああああああああああああああああああああ
スポーツ
あああああああああああああああああああああああああ
その他記入欄
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


GM楸
No.[3] - 2020/01/18(土)
(数多の中、たったひとつ。極彩色を織り成すその中へ手をゆるやかに滑り込ませた。目を閉じる。色で選ばぬように。等しく可能性があるように。手の平を滑る感触が減って、ようやっと最後に残ったと感じて目を開けば、深みのある青が細く肌の上に横たわっていた。指先で掬い上げた一本の糸が示したひとの子。まず名を覚えた。愛しき世界をかいなに抱いたまま何処に住んでいるのかを確かめ、この少年が己の命を断つ存在であることを認めた。れお。さかばねれお。世界の何もかもとはいかぬが、言葉は多少なりと覚えていたので当て嵌めるべき文字も理解できた。酒羽玲雄。産まれ落ちてから一六年のこども。この役目は遥かに成熟した大人のほうが適しているのかもしれなかったが、父より示された形で選び取ったものを変えるわけにはいかない。運命と呼べるものではなくとも既に定まったのだから。其れを人の子は運命と呼ばうとしても。青い糸を手に剥き出しの足で世界に降りる。二対の羽はわざわざ羽ばたかずとも好きなように飛べはするが、生物の真似事の如くに緩やかに動かしながら手繰る糸の先へ。旅路とも呼べぬ短い時間ではあるが、空や大地を見ていた。すっかりと変わってしまった風景だが、僅かなりと残っていた命に夜空の如き目を細める。矢張りこの選択を悔いはしないのだ。どれほどの傷を、たったひとつの命に遺すとしても。傷のみならず愛も遺していけると信じているから。そうして見つけた少年は

うううううううううううううううん?
No.[2] - 2020/01/18(土)
(数多の中、たったひとつ。極彩色を織り成すその中へ手をゆるやかに滑り込ませた。目を閉じる。色で選ばぬように。等しく可能性があるように。手の平を滑る感触が減って、ようやっと最後に残ったと感じて目を開けば、深みのある青が細く肌の上に横たわっていた。指先で掬い上げた一本の糸が示したひとの子。まず名を覚えた。愛しき世界をかいなに抱いたまま何処に住んでいるのかを確かめ、この少年が己の命を断つ存在であることを認めた。れお。さかばねれお。世界の何もかもとはいかぬが、言葉は多少なりと覚えていたので当て嵌めるべき文字も理解できた。酒羽玲雄。産まれ落ちてから一六年のこども。この役目は遥かに成熟した大人のほうが適しているのかもしれなかったが、父より示された形で選び取ったものを変えるわけにはいかない。運命と呼べるものではなくとも既に定まったのだから。其れを人の子は運命と呼ばうとしても。青い糸を手に剥き出しの足で世界に降りる。二対の羽はわざわざ羽ばたかずとも好きなように飛べはするが、生物の真似事の如くに緩やかに動かしながら手繰る糸の先へ。旅路とも呼べぬ短い時間ではあるが、空や大地を見ていた。すっかりと変わってしまった風景だが、僅かなりと残っていた命に夜空の如き目を細める。矢張りこの選択を悔いはしないのだ。どれほどの傷を、たったひとつの命に遺すとしても。傷のみならず愛も遺していけると信じているから。そうして見つけた少年は、腕の中を覗き込んだ時と同じ髪と目の色をしていた。当たり前ではあるのだが。足は地に着かぬまま、羽は少しも動かさずに少年を見つめる。頭のてっぺんから爪先まで、ひとしきり眺めたら緩やかに首肯した。)お前が酒羽玲雄か。近くで見ると存外小さいな。(何も他意は無い。これは己よりも小さいというだけの意味に過ぎないのだから。かつてはおよその人の子より身丈があったのだ。少し縮んだ分、腕も短くなってしまった。しかしたったひとりを抱きしめるに不足は無い。両腕を広げたのはもしかすると、自分でも確かめたかったのだろうか。)わたしの名はアドリカ。人間が神と呼ばうもの。小さき者よ、愛しき子よ。母の願いを聞き届け、その手を貸してはくれまいか。(実際は選択の余地など無い。しかし問う形、懇願を込めたのは、何も嘘などない感情のひとつだった。愛しているから救いたい。愛しているから殺されたい。それがただただ美しい物語にならぬことは理解しているのだから。)



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